心療内科の治療

心療内科ではどんな治療をするの?

心療内科に行かれたことがない方は、なんとなく心療内科での治療に不安や気がかりがあるのではないでしょうか?他の診療科であれば、例えば胃潰瘍であれば胃薬を(消化器内科)、早期の肺がんであれば手術を(呼吸器外科)、、、といったように、世間一般に比較的知られている治療法はあると思います。

ここでは心療内科での治療について説明します。

心療内科の治療① 心理療法

まずなんといっても、心療内科の治療の第一は心理療法です。なんたって、心療内科の名前の由来が、心(理)療(法)内科ですから・・・

一口に心理療法といっても簡単なものから、非常に複雑なものまで、様々です。またその数も、一説には500などと言われたり、星の数ほどあるとも言われたりしています。代表的な心理療法はせいぜい10個くらいですし、全ての心療内科医が全ての心理療法に習熟しているわけではありません。したがって、実際の心療では、個々の症状や特性にあわせて、心理療法を組み合わせて選択していくことになります。

ただ皆さんが一番心配しているのは、「心理療法ってなんか怖い・・・」とか「心を見透かされるんじゃないか・・・」とかいったことだろうと思います。

心配ご無用!

心理療法の侵襲度(どれくらい心の内面をみていくか)は、さまざまです。これは、例えるなら胃がんの治療で、早期がんであれば胃カメラだけの治療ですむ場合もあれば、がんが進行している状態では手術が必要な場合もあるというのと同じイメージです。

具体的には、 侵襲度の浅いものであれば支持的精神療法(俗に言うカウンセリングに似たようなもの)や、セルフモニタリング(血糖や体重を測って記録につけてくる治療)があります。一方で 比較的負荷がかかるものは精神分析的治療という専門的な心理療法もあります。

このように、心理療法は非常に奥深く、詳細は別に説明します。

心療内科の治療② 薬物療法

第二の治療法は薬物療法です。心療内科は内科の一分野ですので、通常の内科的な処方は当然行います。

例えば過敏性症候群(ストレスによって腹痛・下痢が起きる病気)では下痢止めなどを、片頭痛であれば痛み止めを、喘息の患者さんには吸入薬なども処方します。

ここまでは普通の内科の先生方と変わりありませんが、心療内科医は、これらに加えて、必要に応じて精神面に作用する薬を処方します。この精神面に作用する薬を総称して「向精神薬(こうせいしんやく)」といいます。

向精神薬の中にも様々な種類がありますが、代表的なものは抗不安薬(いわゆる精神安定剤)でしょう。これも詳しくは別に解説しますが、抗不安薬をはじめとする向精神薬を内服することに抵抗感がある患者さんも珍しくありません。「くせになるんじゃないか・・・」とか、「どんどん量が増えてくるんじゃないか・・・」とか。もちろん症状にもよりけりですが、向精神薬を用いることは、時として必要です。これらを用いて不安の悪循環を断つことが出来たりもします。

心療内科の治療③ 環境調整

三つ目は環境調整です。心身症は、「ストレスからくる身体の病気」でした。日常、われわれは様々なストレスを抱えていますが、中でも外部環境が原因のストレスが最多でしょう。ストレスは必ずしも悪いものとばかりはいえませんが、過剰なストレスは身体・精神に異常を来たします。

したがって、そのような環境から一時的に身を遠ざける。例えば、学校をお休みする、職場の配置転換をしてもらう、などです。もちろん状況によってはそれが許されないこともありますので、周りの方の理解の状況などを確認しながら、患者さんと相談して決めていきます。

まとめ

心療内科での治療 ①心理療法 ②薬物療法 ③環境調整 についてざっくり解説しました。各々はまた詳細を別に解説していきますが、心療内科の治療は決して怖いものではありません。「心身症じゃないかな?」と思ったら、一度心療内科を受診してみてはいかがでしょうか?

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