心身症が良くならない理由…

心療内科にはさまざまな心身症の患者さんが来院されます。

その中で比較的よく聞かれるのが、「なかなか良くなりません…」と言う訴え…

今回はなぜ良くならないか、その原因について解説します。

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良くならない理由① 完璧を求めすぎている

最も多い理由はこれでしょう。別にも書きましたが、心身症は環境面はそうですが、体質によるところも大きく、同じ環境でも、症状が出る方と、症状が出ない方といます。(別に症状が出る方が弱い、悪いという訳ではなく、身体の反応の問題です)

したがって、お薬の治療(薬物療法)や心理療法・環境調整などで、一定の改善はしますが、完全に症状がゼロになるかというと、実際に難しいこともしばしば。

従って、症状をなくすという事ではなく、いかに症状とうまく付き合っていくかという発想の転換が必要な場合も多いです。

良くならない理由② シンドロームシフトしている

シンドロームシフトは、「シンドローム=症候群、シフト=移動」と訳されるように、症状が移り変わっていく事を指します。

日本語では『症状移動』などと言ったりもします。

良くある一例をお示ししましょう。



例)

もともと小児期から気管支喘息の気があるAさん。

成長するにつれて、お薬(吸入ステロイド)も上手に吸えるようになり、気管支喘息の酷い発作はなくなってきました…。

ところが・・・

最近テスト前になると、おなかが痛くなって、下痢をする回数が激増…。

おかげで、喘息の発作が出なくなったものの、過敏性腸症候群で困る毎日です…。


と言った風な感じです。

Aという症状がとれると、Bが出る。

Bという症状がとれると、Cが出る。

Cという症状がとれると、Aが出る。

と言ったようにグルグル症状が行き来するかたもいます。

これの原因は何でしょうか?

これは、一つ一つの症状に注目しすぎて、病気の根っこの部分を解決できていないためにおこる現象です。すなわち、身体からのアラームサインとしての症状が出ているにもかかわらず、それを半ば無理やりなくしているだけで、また別のところにアラームサインが出る…。

そう、まるでモグラたたきのようです。

良くならない理由③ 医者に頼りすぎている

医者に頼りすぎるのも良くありません。薬で何とかしようというのとも関連しますが、多くの心身症の解決のヒントは、実は患者さん自身が持っているのです。

したがって、お医者さんに治してもらおう!という意気込みで行くと、大抵良くなりません。

もちろん、お薬などで一定の効果があるものもありますので、病院を受診すること自体は否定しませんが、むしろ解決策は患者さん自身が見出す必要があり、そのためのサポートを心療内科医はしています。

まとめ

心身症がなかなか良くならない理由を3つ解説しました。

心当たりのある方は、一度見直してみてはどうでしょうか?

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