歯科心身症の治療|3つのヒント

口腔歯科心身症は心身症の中でも治療が難渋することが多い病気の一つです。

誰しも、虫歯や口内炎ができたことは一度や二度はあると思います。

そんな時、少しの傷でも気になって、日常生活に差し障るなんてこともご経験があるのではないでしょうか?

それくらい口の中は非常に敏感なのです。

セラミックの歯のイラスト(歯の治療)

今回は口腔歯科心身症について解説します。

口腔・歯科領域の心身症の分類

口腔(←「こうくう」と読み、口の中のことです)・歯科領域の心身症は、数も多くあります。

代表的なものとして

・口腔異常感症

・舌痛症

・顎関節症(別にまとめました→こちら

・非定型顔面痛

などがあります。

いずれも痛みや違和感が主な症状で、
人によっては日常生活に差し障るほどの症状になる方もいます。

ヒント① 口腔歯科心身症に理解のある歯科医に診てもらう

これは、当たり前と思われるかもしれませんが、歯科医全体の中で口腔歯科心身症に理解のある歯科の先生は意外と多くはありません。

どうやってお近くの口腔歯科心身症に理解のある歯科の先生を探したらよいの?という疑問を持たれるかと思いますが、

そういう時に役に立つのが、

『歯科心身症学会の認定医指導医リスト』

http://www015.upp.so-net.ne.jp/sikasinsin/officer.html

少し古くはなっていますが、ここに記載の先生方は歯科心身症医学会にも所属の先生方で口腔歯科心身症の相談にも乗ってくれるかもしれません。

ヒント② 「治る」ということはどういうことかを考える

これは歯科口腔心身症に限った話ではありませんが、

多くの心身症で、

患者さんは「治る」という事を期待して病院を受診されると思います。

もちろん「治る」ことが最も望ましい状態であるのには間違いないのですが、

「治る」=症状をゼロにする

というところを当初の目標にすると、症状はそんなに簡単にはとれないので、

「なかなか治らない…」

という事になってしいがちです。

むしろ、初めに述べたように、症状があっても、日常生活に差し障りがないレベルまでの症状緩和を目指すのがまず大切です。

そのためにも、症状の強さ弱さを日常生活で知ることが大切です。

ヒント③ 症状スケールをつける

という訳で、このブログでも何度も登場していますが、

症状スケール!!

をつけるというのを個人的にはおすすめしています。

記載例はこんな感じで、一番症状の強い時を⑩、全く症状がない時を⓪として、1時間ごとにどれくらいの点数か、またその時々でやっていた行動や対処方法などを記載していく方法です。

誰しも痛みなどの不快な症状があると、そちらのほうに意識・注意が向いてしまい、かつ、ずっとそれを覚えておいてしまいます。

これをつけることで、客観的に症状を評価できるようになりますし、うまく使えるようになると、自分で「これをやると症状が強くなりそうだな…。」とあらかじめ対応することが可能になります。

まとめ

歯科心身症の解決のヒントを三つお話しました。

いずれにせよ、一朝一夕には良くならないことを前提に(医療者としては申し訳ない気持ちでいっぱいですが…)、少しずつ良くなる方法を医療者と一緒に模索するというスタンスが最も大切だと思います。

何かのお役に立てば光栄です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

こちらもどうぞ!

歯科心身症の治療|3つのヒント” に対して2件のコメントがあります。

  1. 外川 正 より:

    心因性顎関節症に取り組んでいる内科の先生の存在、とても頼もしく思います。勉強になりました。よろしければ、以下のYouTubeをご覧下さい。

    円板後部組織の障害は、いわゆる「顎関節症」の中で最近になって議論されている疾患です。いわゆる「関節円板前方転位」として話題になっておりますが、病気の本体は、関節円板を後方から支えている円板後部組織にあるので、この仮称を採用しました。
    https://youtu.be/QhOgPBoum1Y

    いわゆる「顎関節症」の中でもっとも多い疾患の外側翼突筋の障害について解説しました。よろしければご覧下さい。
    https://youtu.be/lcY4Np6vGvc

    顎関節症中の唯一病名として認められている変形性顎関節症について解説しました。どのような疾患かを理解していただけると幸甚です。
    https://youtu.be/_nJOJVu6hCI

    顎関節症のうちの咬合病群について解説しました。よろしければご覧下さい。
    https://youtu.be/eXsWRkID33U

    心理的・精神的原因により発症した病気に対する歯科医師の対応についてまとめました。
    https://youtu.be/foLv0Mmu6_g

    1. 心療内科医 たけお より:

      ありがとうございます。
      動画拝見させていただきます。

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