心理テストのよくある間違い…
「心理テスト」
ネットなども含めると、みなさん一度はやったことがあるのではないでしょうか⁉
もちろん心療内科でも評価の一つとて心理テストは行いますが、一般の心理テストとは異なります。
今回は心理テストの間違いについて解説します。

ネット上にあふれる心理テストの間違い…
ネット上には、様々な心理テストがあふれており、一部は無料でも実施することができます。
読者の皆さんも、一度はされたことがあるでしょう。
ただ、この「心理テスト」で一番大切なのは、
信頼性・妥当性
で、ネット上の様々な心理テストはこれが担保されていないものも多くあります。
したがって、結果をうのみにするのではなく、多少疑って結果を見ることが非常に重要です。
心療内科における心理テスト
では、心療内科においての心理テスト(心理検査)はどのようなものがあるでしょうか?
一般的には多くの施設で「テストバッテリー」と言って、初診時にやるべき心理テストが決まっています。
施設ごとに「テストバッテリー」は異なりますが、よくあるのは
性格検査や人格検査から一つ
精神状態などをみる検査から一つ
を行うのが最も一般的です。
その他の心理検査として、発達検査や知能検査、認知機能検査などがあります。
また、一口に性格検査と言っても、その種類は様々なありますが、いずれも信頼性・妥当性が保証されているものを使用します。
心理テストの役割
よく患者さんから「心理テスト」についての問い合わせも受けますが、心理テストはあくまで、診断の補助として使うためのもので、心理テストの結果だけで、診断が下るわけではありません。
ただし、うつ病・統合失調症のような精神疾患でなく、心身症を主な対象にしている心療内科では、心理テストの結果は、心身症の発生を考える上での、参考資料として非常に有意義な場合もあります。
心理テストは心療内科の外来では、ほぼ必須です。
決して、心療内科での心理テストは、決して特別なことではなく、受診されるみなさんがされていると思っておいてください。
まとめ
心理テストについて解説しました。
なんとなく「心」のことの興味があって、様々な心理テストを受けたくなる反面、診察になると怖くなってしまうという方も少なくありません。
是非安心して心理テストを受けていただきたいと思います。