実は心身症ではない?IBSとSIBOの切っても切れない関係…!?

このブログでは様々な心身症について取り上げています。

特に消化器心身症(胃や腸の心身症)の中で最も有名かつ、病気持ちが多いと考えられているのがIBS(過敏性腸症候群)です。

しかし近年、IBSかと思いきや、実はほかの病気だったという事が着目されており、とりわけ、SIBO(小腸内細菌異常増殖)はIBSと似た症状で非常に注目されている疾患の一つです。

今回はSIBOの診断と、IBSとの関係について解説します。

腸内細菌のイラスト

SIBOとは?

SIBO(シーボ)とは小腸内細菌異常増殖の略語です。通常、腸の中には善玉菌・悪玉菌含めて様々な腸内細菌がいますが、これはお互いがバランスを取り合って、適切な細菌の量が維持されています。

このバランスが何らかの理由によって乱れ、腸内細菌異常増殖をきたすのがSIBOです。

加えて、通常の腸内細菌は主に大腸にいて、小腸ではそれほど大量に発生することがないのに対して、このSIBOでは 小腸内で細菌が異常増殖するのが特徴です。

SIBOの症状は腹部不快感や膨満感、下痢、腹痛など、実はIBSと非常によく似ています。

IBSとSIBOの切っても切れない関係!?

このような背景から、実は心身症(IBS)と思われていた患者さんの中のにSIBOの方が一定数含まれているのではないかという研究が最近増えてきました。

研究によって様々な報告がありますが、IBSの20%~80%の患者さんが実はSIBOだったという研究もあります。

別の研究でも60%程度という報告もあり、約半数程度が実はSIBOなのかもしれません。

SIBOの原因は?

SIBO自体が、比較的新しい疾患概念であり、まだ原因としてはあまりよくわかってません。

ただ胃薬で特に胃酸を強力に抑える薬はSIBOの原因の一つではないかと考えられています。ほかにもステロイドや食習慣(以前に紹介したFODMAP)、外科的手術などが原因と考えられています。

SIBOの診断と治療

診断は理想的には小腸内の細菌の異常増殖を直接的に証明出来たら良いのですが、現実的には難しく、水素またはメタン呼気試験が用いられることが一般的です。

治療も定まったものはありませんが、前述のFODMAPを極力減らした低FODMAP食や抗生物質が用いられることが多いです。原因薬剤として疑わしいものがあれば中止をするのも一つの方法です。

まとめ

新しい消化器疾患であるSIBOについてまとめました。

検査で異常がないからと言って、安易に心身症と飛びつかないことも非常に大切です。

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