【徹底解説】過敏性腸症候群の危険な併存症3選

過敏性腸症候群は代表的な心身症(ストレスに由来する身体の病気)の一つです。

過敏性腸症候群は単におなかの症状と思っていませんか?

じつは過敏性腸症候群には様々な併存症(一緒におこる病気)があります。

今回はあなどれない過敏性腸症候群の併存症を解説します。

便秘・下痢の人のイラスト

第三位:機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアも代表的な消化器心身症の一つです。

簡単にいうなれば、

機能性ディスペプシアは胃の動きがおかしい病気

対して

過敏性腸症候群は腸の動きがおかしい病気

です。

胃と腸は繋がっていますから、一方が悪いともう片方に影響がでそうなのは、容易に理解できると思います。

実際、過敏性腸症候群を持つ患者さんの約40%に機能性ディスペプシアが合併するという報告もあり、この二つは切っても切れない関係にある病気です。

第二位:精神疾患(うつ病・パニック障害など)

過敏性腸症候群は心身症で身体の病気ですが、精神疾患を合併することも少なくありません。

すなわち、

過敏性腸症候群+うつ病

過敏性腸症候群+パニック障害

なんてことも少なくないのです。

実際、うつ病は約3割の患者さんに、パニック障害も15-41%程度合併するといわれており、これらは相互に悪循環を形成してしまうこともあります。

第一位:炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)

そして最も注意が必要なのが、この炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)です。

クローン病・潰瘍性大腸炎は時に手術が必要となるような腸の炎症が持続する病気で、これらも一部は心身症なのですが、過敏性腸症候群とかなり対応が異なります。

炎症性腸疾患と診断された患者さんの約半数がもともと過敏性腸症候群の傾向があるという報告や、過敏性腸症候群の場合には炎症性腸疾患のリスクが約16倍になるという報告もあり、この合併は非常に重要です。

症状としては過敏性腸症候群の経過で、便に血が混じる、熱が出る、体重が急激に減るなどがあれば、この炎症性腸疾患を疑い、検査をしてもらったほうが良いでしょう。

まとめ

過敏性腸症候群の患者は全人口の約10%、すなわち10人に1人が持っている可能性がある病気で、日本全体では約1200万人の患者さんがいることになります。

(実際には病院にかかっている方は極々一部ですが…)

その中でも、今回取り上げたような合併症は注意が必要であり、病院にまだ受診していない方でも、一度受診をお勧めしたいと思います。

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