あなどれない病気!『機能性ディスペプシア』

機能性ディスペプシアという病気は、あまりなじみがないかもしれません。

しかし、この機能性ディスペプシアはあなどれません!

吐き気のイラスト(女性)

今回は機能性ディスペプシアの診断と治療について解説します。

機能性ディスペプシアとは動きの問題でおなか(上腹部)の症状がでる病気!

機能性ディスペプシアとはみぞおちの部分の痛みや胃もたれなどの症状が慢性的に続く病気で、ひどい方は食事が食べられなくなって、体重が非常に減ってしまったりすることもある病気です。

一般に、これらの上腹部の症状がでる病気というと、消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)や逆流性食道炎などが有名ですよね。これらは胃カメラをやることで、大概は診断がつきますが、機能性ディスペプシアの場合には、逆にこれらの病気がないことが診断のために必要です。

動きの問題でおなかの症状がでる病気に、もう一つ過敏性腸症候群というのがあります。これはどちらかというとおなか全体~下腹部にでる病気で、症状もおなか全体の痛みや下痢・便秘などの症状が主になり、機能性ディスペプシアとは若干異なります。

しかしこの機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群は親戚のような病気ですから、一緒に覚えておくとよいでしょう。

機能性ディスペプシアの診断は症状の経過が最も大事!

このように、機能性ディスペプシアでは胃カメラやCTなどの画像検査では異常を認めませんので、診断において最も大切なのは症状の経過(問診)になります。

もちろんカメラができる施設ではまずはカメラで、胃潰瘍や逆流性食道炎などの病気(「器質性きしつせい」の病気といいます)がないかどうかを確認して、診断に至るのですが、カメラがすぐにできない状況では機能性ディスペプシアの疑いとして治療が開始される場合もあります。

機能性ディスペプシアの治療はまずは食事・生活指導から!

機能性ディスペプシアの治療は、薬!と思われがちですが、まずは食事・生活習慣の確認が必要とされています。具体的には睡眠不足や不規則な食事時間、野菜接種不足などが指摘されています。

そのうえで、お薬の治療としては胃酸の分泌を抑える薬、胃腸の動きを改善する薬などが使用されますが、どのお薬も100%の人に効果があるわけではなく、また過敏性腸症候群と同様、体質的な関与もあることから、まぁまぁ症状が改善して日常生活に支障がないレベルになることが、まず第一の治療目標になります。

またピロリ菌の感染がある場合には、その除菌を行うことで症状が改善することもあります。

ここのあたりまではかかりつけの先生や消化器内科でも診てもらえることが多いと思います。しかし、これらの薬でも全く症状の改善がない場合には、より専門的な治療が必要となるため、心療内科での診察を受けることをお勧めします。

まとめ

機能性ディスペプシアは、 過敏性腸症候群ほどには、まだ病名自体が一般にあまり知られていません。しかし、おなじおなかの症状がでる病気としてかなりの患者さんがいることが報告されていますので、胃もたれが長く続く方は一度診察を受けることをおすすめします。

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