◎徹底解説◎機能性ディスペプシアの5つの原因

以前にもまとめた機能性ディスペプシア(昔の機能性胃腸症)ですが、病院に受診していないだけで、かなりの患者さん(健診でも10-20%、病院受診の約半数)が機能性ディスペプシアを持っているというデータもあります。

ここでは機能性ディスペプシアの原因と考えらえれる5つについて解説します。

胃もたれのイラスト

原因① 胃酸の過多

通常、胃酸が多くて起こる病気としては、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化管潰瘍が最もよく知られていると思います。また逆流性食道炎なども胃酸過多が一因ということは有名です。

しかし機能性ディスペプシアも胃酸過多によっておこることが知られており、あとから述べる知覚や運動に影響を及ぼして症状を起こします。

原因② 内臓の知覚過敏

皮膚に感覚があるように、内臓にも(普段自覚することは少ないですが)知覚があります。通常では満腹感などの指標になるものですが、機能性ディスペプシアの患者さんではそれをより早い段階でシグナルとなってしまい、早期の腹部膨満感などが出るといわれています。また食後に胃痛としてでることもあります。また、胃酸や脂肪による感覚にも過敏になっているという説もあります。

原因③ 消化管蠕動運動障害

通常食べ物が口から入ってくると、食道から胃、十二指腸というところを通って消化されていきます。ここで大切なのが消化管の蠕動運動(ぜんどうと読みます)。

これがうまく働かないと、食べ物が停滞したり、逆流したりする原因になります。

胃はゴムのような臓器なので、食べ物が入ってくると非常に伸びて食べ物を一時的に蓄え、その後の十二指腸に行く食物の量を調整します。

機能性ディスペプシアの患者さんはこのタイミングが悪く、症状の原因になります。

原因④ 心理的要因(心因性)

不安や緊張で食べ物がのどを通らないといったことはだれしもが経験していると思います。これは

『脳腸相関(のうちょうそうかん)』

と呼び、心理的な要因で胃や腸の動きに影響を及ぼすものです。

慢性的な心理的ストレスにさらされている場合、それが常に消化管の機能障害として症状の原因になることもあります。

原因⑤ ピロリ菌感染

胃潰瘍などの原因にもなるピロリ菌感染ですが、機能性ディスペプシアの原因にもなります。この場合にはピロリ関連ディスペプシアと言って、まず第一の治療はピロリ菌の除菌になります。

まとめ

いかがでしょうか。

実はほかにも、感染や胃の形状、遺伝、生活習慣など様々な要因が言われています。

加えて、機能性ディスペプシアの発症にはこれらの原因が単独で起こるわけではなく、たいていの場合には複数が関与しているといわれています。

もし胸やけや、何となく食後に胃が痛い…などの症状が続く場合には、一度医療機関で調べてもらうことをおススメします。

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