身近な病気 摂食障害について

今回は「とっても身近な心身症」というタイトルではありません。

が、しかし!非常に身近な病気 摂食障害を取り上げます。

摂食障害は神経性やせ症と神経性過食症の二つ

摂食障害は、大きく分けると神経性やせ症(いわゆる拒食症)と神経性過食症に分類されます。 神経性やせ症 は以前は神経性食欲不振症や神経性食思不振症などともいわれてきました。

この二つの一番の違いは、体重です。 肥満でもとりあげましたが、BMI(Body Mass Index:体格指数)によって線引きをします。
いずれの病気も食行動の異常(極度に食べることを制限する、気持ち悪いのに食べ過ぎてしまう)があるのですが、たまに食べて嘔吐するタイプの方もいます。

なので、一見すると普通体型の方でも摂食障害の患者さんは非常に多くいます。

また嘔吐だけでなく、利尿薬(おしっこを出す薬)や下剤(便を出す薬)を過剰に内服する方もいます。

「イラストや 拒食症」の画像検索結果

摂食障害は心身症か?

今回のタイトルで「 とっても身近な心身症 」としなかったのにはわけがあります。というのは摂食障害は心身症か、はたまた精神疾患なのか、など今現在でも非常に議論が分かれているためです。

念のため心身症に関して復習すると

心身症:ストレスが原因の身体の病気(ストレス病)

でした。

もちろん、ストレスが摂食障害発症の一つになっているだろうという方は非常に多いです。しかし、今までの研究ではそれだけが原因ではなく、遺伝的な要因や社会的・文化的な要因もあることが分かってきました。

いずれにせよ、摂食障害は病気であることは認識しておかねばなりません。

摂食障害は病気である!

摂食障害はれっきとした病気です。ここは非常に強調せねばなりません。なぜかというと、多くの摂食障害の患者さんは自分が病気を思っておらず、病院を受診していないからです!
(良くあるのが、神経性やせ症の方が「単なるダイエット」と思っている例です)

医療者は良く「病識(びょうしき)」と言う言葉を使います。すなわち、患者さん自身が、「自分が病気である」と言うことを認識しているかということを指す言葉です。摂食障害の患者さんは非常に病識が乏しく、それゆえに受診までにも非常に時間がかかります。したがって、受診したときには非常に重篤な状態に・・・と言うことも少なくありません。

神経性やせ症(別名:拒食症)の怖いところ

神経性やせ症は怖い病気です。それはなぜか?
・・・死ぬ病気だからです。

ある研究では5年以内の死亡率が15%を超えるというデータもあります。

早期発見、早期受診、早期治療が非常に重要な病気であることを是非知って頂きたいと思います。

摂食障害の信頼できる情報源

非常に情報があふれかえっている現在、摂食障害に関する情報も、インターネットで検索したり、ブログで発信している人も非常に多くあります。摂食障害に限らず、正しくない情報に翻弄されている患者さんをしばしば経験します。

摂食障害については以下の二つのサイトが信頼できます。

摂食障害情報ポータルサイト

知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト
摂食障害

まとめ

摂食障害(とりわけ神経性やせ症)は非常に怖い病気です。

周りの人が気づいたら、是非受診を勧めてあげてほしいと思います。

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