ストレスで手足が動かない。これって心身症?

このブログでは『心身症=ストレスに関連した身体の病気』というお話をしています。

では「ストレスで手足が動かない」これは心身症でしょうか?

本日はこの疑問にお答えしていきます!

ストレスを抱えている人のイラスト(男性)

結論:ストレスで手足が動かない⇒心身症ではない!(可能性が高い)

結論から言うと、

「ストレスで手足が動かない」

のは心身症の可能性は非常に低いと考えられます。

もちろん、一部の心身症、特に過換気症候群などは息を何回もすることによって血液中・脳の二酸化炭素濃度が低下し、手足(特に手)が釣ったようになって動かせなくなることは、時にあります。

しかし、それ以外の心身症で手足が動かない、いわゆる「麻痺」という状態になることは非常にまれです。

ストレスで手足が動かない=変換症/転換性障害の疑い!

では

「ストレスで手足が動かない」

は医学的にはどのように考えるのが良いでしょうか?

これは多くは、精神疾患のうちの一つ「変換症/転換性障害」に該当すると考えられます。

実際、精神科の病名の指標となるDSM-5という診断基準によると、

変換症/転換性障害(機能性神経症状症)

A. 1つまたはそれ以上の随意運動、または感覚機能の変化の症状
B. その症状と、認められる神経疾患または医学的疾患とが適合しないことを裏づける臨床的所見がある。
C. その症状または欠損は、他の医学的疾患や精神疾患ではうまく説明されない。
D. その症状または欠損は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている、または医学的な評価が必要である。

と記されています。

この中で、随意運動とは、我々が自らの意思で手足などを動かす事を指します。

この変換症/転換性障害の中には

・脱力や麻痺を伴うもの
・異常運動を伴うもの
・嚥下症状(飲み込みの症状)を伴うもの

などさらに細かく分類されます。

変換症/転換性障害の治療は?

これは決まったものはありませんが、少なくとも特効薬はありません。
治療の場は精神科やカウンセリング室での治療がメインになり、各種心理療法によって症状の軽減を目指すことになります。

まとめ

おなじ身体の症状が出ていても、一方は心身症、一方は変換症/転換性障害と医療従事者でなければ判断が難しいことはしばしばあります。またこのような症状が急に出た場合には、脳卒中の除外も必要ですので、場合によっては救急での受診をお勧めします。

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