心療内科と全人的医療

『全人的医療』と言う言葉、聞いたことありますか?

今回は心療内科の重要なキーワードの一つ、全人的医療について解説します。

これを読めばあなたも『全人的』に物事を考えられるカモ?

『全人的』とは?

全人的とは何でしょうか?漢字をそのまま捕らえると「人」を「全体的」のようなイメージになるのではないでしょうか?

一応、辞書では

全人格を総合的にとらえるさま。人間を、身体・心理・社会的立場などあらゆる角度から判断するさま。

出典 小学館 デジタル大辞泉

となっていて、ま、そのままですね。

おまけにこの解説、ご丁寧に

全人格を総合的にとらえるさま。人間を、身体・心理・社会的立場などあらゆる角度から判断するさま。「全人的な医療」

出典 小学館 デジタル大辞泉

とまで例まで医療を挙げてくれています。

実際、検索予測でも「全人的」と調べ始めると

・全人的医療 看護
・全人的看護 理論
・全人的アセスメント
・全人的医療 メリット
・患者 さん を 全 人 的 に 捕らえる
・全人的ケア 認知症
・全人的苦痛とは
・全人的医療 チーム医療

など医療関係の用語がほとんどです。

全人的医療とは、身体的・精神心理的・社会的・実存的部分を総合して診ていく事

またまた先ほどの辞書を見てみましょう。

特定の部位や疾患に限定せず、患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。

出典 小学館 デジタル大辞泉

とあります。

これは4つに分割されますね。

①特定の部位や疾患に限定しない

②心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮
(この「など」がミソですが・・・)

③個々人に合った

④総合的な疾病予防や診断・治療を行う

となるでしょう。

特に心療内科においてはを最も得意とするわけで、心療内科医にとって、「全人的医療」は切っても切れない関係にあります。

全人的医療の例

例えば会社に通う30歳代のAさん。会社に行くと腹痛・下痢を繰り返すので、心療内科を受診したところ、過敏性腸症候群(心身症)の診断をうけました。

主治医は治療方針を下記のように立てました。

・身体的介入:薬物療法(痛み止め・下痢止め)

・心理的介入:心理療法(自律訓練法)・アサーショントレーニング

・社会的介入:職場の上司・産業医と相談するよう提案

非常に簡単な例ですが、これが全人的医療の一例です。

実際には、心身症は過敏性症候群+緊張型頭痛など、複数の場所に症状が出ていることも少なくないので、これをトータルでみると、より一層全人的医療に近づくでしょう。

まとめ

全人的な考え方は、日常生活でも非常に役に立つ考え方です。

例えば身体の調子が悪いとき、心の状態がどうなっているか、なにかストレスがかかっていないか、など自身を振り返るきっかけになるかもしれません。

是非取り入れていってみませんか?

こちらもどうぞ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA