半年以上続く痛み…3つの病名候補と大切なコト

痛みが続く病気は色々あります。

もちろん、代表的なものしては関節リウマチや変形性膝関節症など、明らかな病気がある場合もあります。

しかし、実際には、色々調べたが、どこにも異常がない、、、でも痛い!!という患者さんは結構います。

今回は、痛みが続く場合の病名について考えるとともに、
病名がつくことによるメリットと、それ以上に大切なことについて解説します。

女の子の表情のイラスト「疑問」

線維筋痛症!?

病名候補の一つ目は、「線維筋痛症」です。

海外の有名女優や、最近でも女子アナウンサーが「線維筋痛症」で休業が発表され、ニュースなどで聞いたこともあるかもしれません。

この「線維筋痛症」の診断、診断基準がいくつかあるのですが、「広範囲の痛み」が3か月以上続くことを指すものが一般的です。

さらに、古典的な痛みの部位(圧痛点と言います)を押していって、痛みがあるかないか、そしてその数で判定される基準が最も有名です。

身体症状症!?

これはあまり聞きなれない病名かもしれません。以前は身体表現性障害とか、疼痛性障害と言われていました。

これが新しい精神病名の分類(DSM-5)で「身体症状症」となった、比較的新しい病名です。

この病気は、なにも疼痛(痛み)に限ったわけでなく、原因不明に身体の症状が続くもの全般を指します。

したがって、吐き気やむかつき、手足のしびれ、が続くなどといったものも、この「身体症状症」に含まれます。

慢性疼痛!?

最後に出てくるのが「慢性疼痛」です。

「慢性疼痛」は読んで字のごとく、
慢性(長く続くこと)+疼痛(痛みの医学用語)
を合わせた、言葉で心療内科医は比較的よく用います。

「慢性」の期間の定義は様々ありますが、線維筋痛症と同じく、おおよそ3か月以上というのが一般的です。

また痛みの部位も、線維筋痛症のようにどこかに限っているわけではなく、しかし身体症状症のように、痛み以外の症状が入るわけでもない…という、非常に幅の広い痛みに関する病名を言えるでしょう。

病名・・・それ以上に大切なこと…

病名が付かずに病院やクリニックを転々として、検査・検査・検査…となっている患者さんも時々お見掛けしますが、上のような病名が付くことで、安心材料になるというのが、病名が付く一つのメリットだろうと思います。

「分からない」ことは不安で怖いですからね。

実際、病名が付いただけで安心する患者さんも多くいます。

しかし一方で、「病名」が付くことがゴールではなく、むしろスタートで、今回提示したいずれの病名も、明らかな絶対的な治療方法があるわけではありません。

従って、病名を付けてもらうという事も、もちろん大切ですが、それに如何に対峙していくかの方が、さらに重要です。

もっと言うと、長く続く痛みの治療は、医療者と患者さんの試行錯誤による共同作業が必要であり、患者さん自身も主体的に治療に取り組んで頂くことが望まれます。

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