抗うつ薬のよくある誤解 ベスト3!!

抗うつ薬が、精神科・心療内科でだけでなく、一般内科や整形外科でも処方される機会が、ここ最近とても増えてきています。

今回は、抗うつ薬についてのよくある誤解について解説してきます!

誤解1 抗うつ薬は「うつ病」の人にしか処方されない!

もちろん、抗うつ薬自体はもともとは「うつ病」に対して開発された薬なのですが、脳内のホルモン調整と言うお薬の特性から、うつ病以外の病気にも処方される事があります。(実際にお薬の説明文書(添付文書)上も、うつ病以外の病気にも使用可能になっています)

例えば、パニック症・不安症などといった精神疾患には非常によく使用されますし、内科や整形外科では痛み(特に 「しびれ」「びりびり」といった 神経障害性疼痛)に対して使われる事が近年非常に多くなっています。

従って、

抗うつ薬を処方されている(内服している)=うつ病

と言うことでは必ずしもありません。

誤解2 抗うつ薬は飲んだらすぐに効果がでる!

これも良くある誤解なのですが、うつは「心の風邪」とか言われた事があったために、風邪と同じく薬を飲めばすぐ良くなると思っている人が結構います。

確かにうつ病自体は風邪と同様に「誰にでもなりうる」病気なのですが、一方で、治るのは風邪と同じようにとは行きません。
(風邪であれば通常は1週間程度、長引いても2週間程度で良くなりますよね)

抗うつ薬は飲み始めて効果が出るまでに最低でも1~2週間、通常は2~3週間程度かかるので、その間は全く効果を実感できない事が多いです。

それどころか、脳内ホルモンの調整薬であるために、飲み始めの1週間程度に副作用が出やすいという特徴があります。具体的には、 抗うつ薬のお薬の種類によっても異なりますが、 吐き気や眠気・倦怠感などです。

従って、抗うつ薬を処方する際には

・最初は副作用が出る可能性があること

・効果が出るまでに最低2週間はかかること

を必ず知った上で内服していただいています。

誤解3 抗うつ薬は飲み始めたら止められない!

これも精神に作用する薬=依存というイメージが付きまとっていることによる誤解の一つです。もちろん精神に作用する薬の中で、止めにくい薬と言うのはありますが、特に抗うつ薬に関しては、ほとんどが適切に使えば止める事が可能で、止められなくなる方は少数派です。

むしろ抗うつ薬より処方されることが多い睡眠薬・抗不安薬(安定剤)に比べたら、よほど止めやい薬です。

まとめ

じつは今回取り上げなかったものでも、さまざまな誤解があります。

これは精神に作用する薬(向精神薬)一般に言えることですが、巷に情報があふれすぎていること、個人が発信できる時代になったため、別の人の象が自分のことにも当てはまっていると誤認してしまうことなど、様々な誤解を生む要因があります。

最終的には主治医の先生に不安な点、心配な点をひとつひとつ確認して、納得して内服できることが最善だと思いますし、もちろん抗うつ薬以外の治療法(日常の生活習慣の改善や、心理療法など)をしっかり行っていくのが治療においての最も大切なことになります。

こちらもどうぞ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA