自分の感情が分からない!? ―アレキシサイミア(失感情症)―

皆さん、自分の感情は分かっていますか?
そんな、自分のことだから分かっているよ!という方が大半だと思います。

でも、本当に自分の正しい感情に気づいているでしょうか?
上手く分からない・・・そんなあなたはアレキシサイミア(失感情症)かもしれません・・・

アレキシサイミア(失感情症)とは?

アレキシサイミア (alexithymia)は「失感情症」とも言われ、心身症の原因の大きな部分を占めているといわれています。失感情症というと、「感情がない」と間違われがちですが、実際には感情がないわけではなく、「感情への気づきが乏しい状態」「感情をうまく表現できない状態」と言ったほうが適切です。

実際、アレキシサイミア傾向の人とお話すると、「どのような感情でしたか?」と尋ねてても、「えっ?感情ですか・・・?」となってしまうこともしばしば経験します。それがたとえ、明らかに理不尽でほとんどの人が怒るであろう状況、なにかをやり遂げて皆で喜ぶような状況であったとしてもです。

アレキシサイミアと心身症の関係

ではなぜ、アレキシサイミア傾向の人は心身症になりやすいのでしょうか?

これは「身体化」とも呼ばれ、本来は感情に気づき、それを表現することで対応するべきことが、アレキシサイミア傾向の人はそれができないゆえに(感情の抑圧といいます)、身体の症状として出てしまうことが多いのです。これが心身症の方にアレキシサイミア傾向が多いといわれる理由です。

アレキシサイミアはどのように判断するの?

ここまで読んで、自分でアレキシサイミアの傾向あるかも・・・と思った方は意外に多いのではないでしょうか?

ではどのようにアレキシサイミア傾向を判断することができるのでしょうか?

診察場面では、 TAS-20(トロント・アレキシサイミア尺度) という質問表が良く用いられます。これは20の質問項目に答えていくことで、アレキシサイミア傾向を点数で評価するものです。

それ以外にもいくつかの指標はありますが、一般の心理テストのような方法で検査するものは現在のところありません。

しかし、自分でなんとなく感情が上手く分からない、上手く表現できないのじゃないか?と言う方は少なからずアレキシサイミア傾向があるかもしれませんので、主治医の先生に尋ねてみるのも良いかもしれません。

アレキシサイミアの治し方

アレキシサイミアが出来る背景にはさまざまな要因があり、その一つ一つを解決しているのはあまり現実的ではありません。まずは「感情に気づく」ことのトレーニングからはじめましょう。

そして、特に感情に気づいて表現する、そのためには「安心・安全」な場であることが求められます。感情を表出して、駄目だしされたら余計に感情表出ができなくなりますから・・・。

これも通り一遍等な解決策はないのですすが、主治医との診察場面で、日常にあった細かなことに対する感情や思ったことなどを話をすることがまず第一歩です。

まとめ

心身症と関係の深いアレキシサイミア(失感情症)についてまとめました。

アレキシサイミア傾向かな?と思う人は、まず感情に気づき・それを自由に表現できる環境を作ることから始めてみましょう。

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